小学生が夏休みの自由研究で「ミョウバンの結晶を作りたい!」というご家庭も多いのではないでしょうか?
今回は、ミョウバン結晶の作り方と、結晶を大きく作るコツをまとめました。
ミョウバン結晶、基本の作り方は?
ミョウバン結晶は、水に溶けたミョウバンが冷やされて固まったものです。
ミョウバンは水温が高いとたくさん溶けますが、水温が低いと少なくしか溶けません。
そのため、水温が下がると溶けきれないミョウバンが結晶になります。
ミョウバン結晶は、以下の手順で作ることができます。
- 焼きミョウバンと精製水を用意します。焼きミョウバンは100均やドラッグストアで買えます。精製水は水道水よりもきれいな水なので、結晶がきれいにできます。
- 鍋に精製水を入れて火にかけます。水温が80℃くらいになったら、焼きミョウバンを少しずつ入れて溶かします。溶けなくなったら火を止めます。
- ガラス瓶やタッパーなどの容器に溶かしたミョウバン水を移します。このとき、鍋の底に残った結晶は入れないでください。容器は透明で広口のものがおすすめです。
- 容器に入れたミョウバン水を、室温でゆっくり冷やします。
- ミョウバン水が冷えると、小さな結晶ができます。この中から形のよいものを選んで「種結晶」とします。「種結晶」はエナメル線やテグスなどにくくりつけて容器の中央に吊るします。
- 容器を静かな場所に置いておくと、「種結晶」の周りにミョウバンが付着して大きくなっていきます。結晶が成長したら取り出して完成です。
モールを使って好きな形のミョウバン結晶を作ろう!
モールを使うと、ミョウバン結晶を自由な形に作ることができます。
モールは上記の手順5の「種結晶」の代わりに使います。
モールで結晶をつける形(星やハートや動物など)を作ったら、エナメル線やテグスなどをつけて、割り箸にくくりつけてミョウバン水の入った容器の中央に吊るします。
モールの形は複雑すぎないほうがよく、大きさはガラス瓶に入る程度にします。
ミョウバン結晶をつくるコツは?
紹介したように、手軽に作ることができるミョウバン結晶ですが、きれいに結晶を作るためにはちょっとしたコツが必要です。
きれいな種結晶を選ぶ
結晶のもととなる種結晶は、形がきれいで透明な正八面体のものを選びます。
ミョウバン水を冷やしてできた小さな結晶を使うほか、市販の焼きミョウバンや生ミョウバンの中から探すこともできます。
種結晶を固定する
種結晶を容器の中央に吊るすとき、エナメル線は熱して種結晶に刺すと固定できます。
糸で巻き付ける方法もありますが、外れやすいので注意してください。
ミョウバン水をろ過する
ミョウバンを溶かしたミョウバン水を作ったら、必ずろ過してください。
ろ過することで、不純物や余分な結晶を取り除くことができます。
ろ過には、コーヒーフィルターやろ紙などを使います。
コーヒーフィルターは二枚重ねにすると効果的です。
大きな結晶を作ろう!ミョウバン結晶を大きくする方法と注意点
せっかく作るのだから、大きなミョウバン結晶をつくりたいもの。
ここではミョウバン結晶を大きくするための注意点をまとめています。
ミョウバン水の冷やし方に注意
あたためたミョウバン水は冷蔵庫や氷水に入れると早く冷えますが、結晶がきれいに成長するためには、ゆっくりと温度を下げる必要があります。
そのため、室温でゆっくり冷やすことをおすすめします。
容器は動かしすぎない
「種結晶」やモールを入れた後は、容器を静かな場所に置いておきます。
動かしたり振ったりすると結晶が割れたり落ちたりするので注意してください。